そのイライラの真実

ある人がこう言いました。
「ある特定の芸能人を見ると、腹が立つ」
しかし、私はその芸能人を見ても腹が立つ事はありませんでした。

ある人がこう言いました。
「あの人の話を聞いていると、なんでかイライラしてくるんだよね」
しかし、私はその人の話を聞いていても、まったくイライラする事はありませんでした。

逆に、この事は私にも当てはまる場合もあります。
私がイライラする人がいるとして、しかし、他の人はイライラしないという事です。

今まで私達はこの様な事を、考え方の違いによるものだとか、そういった観点でみてきたと思います。
しかし、これからは少し違った観点をもってみることで、その現象がなくなる事を試して頂きたくおもいます。

まず、なぜイライラするのか、について言えば、これは単純に、相手がどうしてそういった、態度なのかとか、なぜそういう話し方なのかという部分が自分の心の奥に存在していないという事だからです。

そもそも存在していないので、分からないという事です。

もっと、深くいえば、その人の心情が理解出来ていないという証拠だという事なのです。

この仕組みを理解すると、一つ明らかになる事があります。

自分がイラっとする瞬間とは、自分が理解出来ない事が展開されている時、または自分が理解出来ない事を相手が話しているという事が分かってきます。

さらに、分かってくるのは、理解していないという事は、相手を理解してあげられないという事実があるという事です。

人間は我慢という事をします。

我慢とは自分の心に嘘をついて、じっと堪える事です。

大体の人がこの我慢という好意によって、その腹立ちやイライラを消化した様に思い込んでいます。

しかし、実際にはその【課題】は解決していません。

解決していないので、また同じ様にイライラしたり、別の似た事例の時に、似た様に現れて来るわけです。

まず、単純に思う事は、このイライラや腹立ちを何とかしたい、という気持ちです。

その気持ちは、心が心底思っている本音だということです。

その本音に嘘をつけば、その代償は体を通して現れる様になっています。

体に表れるといのは、つまり【病気】になるという事です。

はじめは、さほど大きな病気として現れる事はありませんが、この問題を長年解決せずにいると、最終的には癌か脳神経に問題を引き起こし、最後は死にます。

この死は今の世の中では、当然の死として捉えられていますが、実際にはそうではない死です。

本来の死はそういったところから来るものであってはならないというのが真実なのです。

つまり、自分がイライラしやすい人間だとか、頑固な人間だとか、結構自分の事を決めつけ、それを生きている上での【課題】とは捉えずに、個性や治らない性格だとかというところに留めているという事なのです。

ですから、まずはイライラしたり腹立ったら、思い出してください。

これはあなたに課せられた人生の課題だという事に。

ちなみに、その課題はなにも、イライラや腹立ちという【怒り】だけではありません、他にも、沢山存在します、恨み、憎しみ、ねたみ、嫉妬、あきらめ、などなど数えきれない【課題】が存在するでしょう、その一つ一つが、個人の問題であり、実はこの人類の問題であるという事なのです。

ですから、普段の生活の中に実際はそれが存在し、その中で解決する事で、人生においての目的が達成されているという事実を知って欲しいと願います。